御案内が遅くなりましたが、4月28日(金)の午前10時より、淀川の河口域にある「淀川大堰」にて、「淀川大堰魚道の天然アユ遡上見学とその復活を考える集い」が開催されます。「淀川河川レンジャー」と「京の川の恵みを活かす会」の共催です。普段は絶対に観察できない場所での見学会です。興味がおありの方は、ぜひ一度参加されてみてはいかがでしょうか?
この催しを企画されたのは淀川河川レンジャーの谷口順彦先生と、京の川の恵みを活かす会の竹門康弘先生の御両名。お二人とも淀川水系の自然環境の復興に、大変な熱意を持って尽力されています。もちろん淀川河川事務所の協力があって、実現するものです。昨年は京都府の河川の漁協や水産関係者、一般の釣り人、自然愛好家などが多まり、春先に遡上するアユの群れを存分に観察できました。人間が悪化させてしまった河川環境ですが、現状より少しでもよくしようと関係各位が協力・工夫することで、魚が現実に戻ってくることもあるのだということが分かり、非常に感動できました(大きな発見もあったのですが、そちらについてはただ今準備中の「ウォルトンタイムズネット板」にて紹介させていただきます)。
今年の観察会でもたくさんの海産アユが遡上する場面と出会えるかどうかは、分かりません。御存知のように、遡上する魚は、全く気まぐれですので。しかし、もし昨年と同じような場面と出会えたら、大興奮間違いなし! です。
海から川に入る一つ目の堰や、下流域の大きな堰の魚道が機能していなければ、アユはそこで止まってしまうので、どれだけ上流の魚道を改善したとしても、無意味になってしまいます。遡上魚であるアユにとって、河口域にある淀川大堰や毛馬水門を通過できることは、本当に重要なのです。昨年同様にいいタイミングに当たることを、祈っています。
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