夏の記憶③ 久しぶりに琵琶湖で泳いだ話

※ 先日来の大雨・台風・地震の被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

 

 夏の備忘録の続きです。前回アップしたコアユ釣りの後、第二ラウンドで大好きなルアー釣りを敢行しようとたくらんでいました。

 

 藤本名人一行と別れた後、下流域でルアーを投げました。ケタバスなら昼間でもタイミング次第では喰ってくれるかと期待したけれど、狙い通りに群れてウヨウヨ泳いではいたものの活性が低く、スレてもいて、誰一人歯が立ちませんでした。

 

 あまりの暑さに、小三男児は鼻血ブーとなる始末。これはあかんということで今津の湖岸に移動しました。そこいらでもケタバスや、運がよければバスがまわってくることもあるので、藤林さんと荒川師匠には釣りを継続してもらい「今日中に絶対泳ぐ」と駄々をこねる小三男児の相手です。自分としてはいきなり泳いで心臓止まったらシャレにならないので、足だけ漬けて眺めてようと思っていたものの、子供らがあまりに気持ちよさそうで自分も我慢できず頭の先まで浸かってしまいました! 泳ぐの好きなんです。

 

 小誌バックナンバーの冒頭で、「琵琶湖で釣りをしたりカヤックを漕いだり泳いだり、ウォーターフレンドリーな時間をすごしたい」みたいなことを繰り返し書いてきましたが、近年は情けないことにあまりに余裕なく昨年など恥ずかしながら一度も泳ぐのは実現できていませんでした。久しぶりに泳いだ北湖は、水温がかなり高かったです。この浜では20年くらい前から昨年以外ほぼ毎年泳いできましたが、今夏は今までで一番水温高いかも? いつもはビワヒガイがたくさん泳いでるのに、小さいのを一匹見かけただけでした。

 

 それにしても、自分の体がよーく浮くようになりました。まるで海で浮き輪をしてるみたい! 腹まわりにたっぷり浮力体を備えているので、上を向いたママなんぼでもプカプカ漂ってられます。まあ気持ちのいいこと。太って悪いことばかりではありません。水中写真はヤバイくらい撮りづらくなりましたが。

 

 夏の間はお仕事が忙しかった為に一度も海水浴さえできなくて、悔しい思いをされている方も多いと思います。琵琶湖は例年なら、これからでもまだ泳げるんです(晴天の穏やかな日で浅瀬で水浴び程度ならということです。自己責任でお願いします)。

 

 菱の実や尖った岩や釣り針を踏みつけて怪我をしては大変なので、自然湖岸から水浴びする場合はクロックスやウォーターシューズなどを履くことを忘れずに! 水中眼鏡をして顔を水面に漬ければ、浅瀬に魚が一杯泳いでいるのに驚かれることでしょう。9月以降はタイミング次第でコアユの産卵が始まります。コアユの産卵が以前のようにうまくいって死を迎えた個体が岸辺に一杯打ち寄せられたら、さすがに泳ごうとは思えないかもしれません。

 

 若かりし頃、海津の湖岸で10月にとっくに入っていたのにもかかわらず、楽しそうに水浴びしているカップルを目撃したことがあります。よっぽど夏を取り戻したかったんでしょう。楽しそうで、まぶしく見えたものです。ちなみに泳いでいた彼女の方は、ビキニだったのでした!