秋はイベントの季節3

 みなさま、お仕事お疲れさまです! 

 ただ今08号の発刊に向け邁進中です。しかし、メインのパソコンが急な不調に落ち入り涙にくれています……。

 

 さて、今週末に興味深い二つのイベントが開催されます。いずれも淀川水系の奥行を体感できるものです。

 

◉【広河原里山フェスティバル 2018秋のWOODSTICK】(10/27〜28日の土・日曜)

 京都の山奥、淀川水系「桂川」源流部での、芯からほっこりできるイベントです。緑あふれる山間の会場ではフライフィッシングのレクチャーを受けられたり、フライフィッシング体験教室もあります(土・日両日可能。大人も子供もOK)。またお連れのお子さんには、里川でガサガサ体験(日曜のみ)もあります(ガサガサとは、タモ網で生き物をつかまえて触れ合う遊びです)。

 

 フライ体験ではキャスティングの基本を教えてもらえます。運がよければ、敷地内の池で泳ぐニジマスの強烈な引きを味わえますよ。ガサガサでは毎回いろんな魚や昆虫、両生類などが採れてしまうので、生き物好きなお子さんは大喜び間違いなし。お父さんはクラフトブースで、マニアックなフライ・ルアー用品などを物色したりもできます。

 

 マニアックな釣り具メーカーの方々と広河原の地元の方々、上桂川を守る会、上桂川漁協の連携で開催されます。ライブもあるので、音楽も楽しめます。

 

    お昼ごはんには新鮮な美味しい地産の野菜をふんだんに使用したお弁当をはじめ、激ウマなカレーなどの屋台も出ます! 椅子に座って美味しいものをぱくついて、ぼーっとしたりするのもナイスです。秋の里山の風情を存分に味わえ、きっとリフレッシュできることでしょう。ドライブがてら、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょう。

 

*会場は京都バス「菅原」バス停前です。車の場合は京都市内から国道162号を北上し、道の駅ウッディー京北の北側の交差点から国道477号線を経由するのが、比較的道が広いのでオススメです。


◉【川の恵みを活かす 報告会】(10/27日・土曜)

 【川の恵みを活かす 食味会】(11/4日・日曜)

 

     京都大学防災研究所オープンラボラトリーにて、“淀川水系に暮らすアユやサツキマスなどの遡上魚の現状”について学ぶことのできるイベントが開催されます。淀川水系の復活に向け、地道に活動し続けるグループの、報告会と食味会です。

 

 京の川の恵みを活かす会→http://ikasukai.web.fc2.com/

 

 琵琶湖を流れ出た水は瀬田川から宇治川と名を変えながら、下流へと流れます。そしてサントリーで有名な大山崎の地で、京都から流れ出る桂川や三重から流れ出て京都を通過する木津川と合わさり、一本の大河「淀川」として、大阪湾へ流れ出します。

 

 その昔、広大な淀川水系は、川と海とを自由に行き来するアユやサツキマスなど遡上魚の天国でした。魯山人の時代までは、京都嵐山奥の保津川(=桂川の上流部です)で、全国有数の美味しさだったアユが獲れたといいます。

 

 細々としか存在できなくなっている淀川水系の遡上魚が、何とか堰(せき)を乗り越え本来の生態を取り戻せたら、本当に素晴らしいことだと思います。そのためのナイスな取り組みがすでに始まっていることを、小誌では度々取り上げてきました。

 

 京都から始まったウネリは、現在最下流域の大阪の漁協にまで到達しています。食味会では、淀川水系の上流から下流までの魚の味を、存分に体感することができます。淀川水系の近くにお住まいの方は、近くの川で獲れた魚を口に入れて実際に味わってみることで、いろいろと衝撃を受けることでしょう。

 

*イベントの参加には、事前申し込みが必要。食味会のみ、参加費が必要です。

 

※未だ十分に紹介しきれていませんが、“淀川水系の遡上魚を早く復活させたい”、“生き物にやさしかった淀川水系を取り戻したい”との熱い思いを持つ方々の取り組みが、立場をこえ、いろいろと始まっています。本誌では紹介しきれなかったその経緯を、あらためて補足させてもらうつもりです。もう少々、お待ちいただければ幸いです。