『魚類学雑誌』の論文に、小誌が引用文献として使用されました!

ホンモロコ。美しい
ホンモロコ。美しい
春から初夏の頃、湖岸の丸葉柳の根っこにはホンモロコの卵が多数産み付けられる(07号を御覧ください))
春から初夏の頃、湖岸の丸葉柳の根っこにはホンモロコの卵が多数産み付けられる(07号を御覧ください))

 

 この度「日本魚類学会」の発行する『魚類学雑誌 』67号に掲載された論文内で、引用文献のひとつとして、小誌が使用されました(上の2点の写真はイメージで、その論文とは直接関係ありません)

 

掲載された論文は、「マルチプレックス PCR 法を用いた琵琶湖水系産タモロコ属 2 種のミトコンドリア DNA の簡易識別法:手法開発と南湖の産着卵への適用」というものです。

 

同論文を執筆された、国立環境研究所・琵琶湖分室の馬渕浩司氏に御連絡いただき、判明しました。小誌が過去にホンモロコについて紹介してきた複数の記事が、資料として、ほんの少しでもお役に立てたようです。同論文に設定されているキーワードは、「ホンモロコ , タモロコ , 湖畔ヤナギ , 産卵」なのです。

同論文では、近年の南湖での産卵状況について、ものすごく専門的な調査がなされていて大興奮です!! 

 

当然ながら専門的なDNA解析の部分も多く、そのあたりは素人では理解不能(泣)ですが、その他の部分は、興味深く読めました。

 

今回確立された手法のおかげで、今後のホンモロコの産卵調査がしやすくなることが期待されるとのことです。また、ホンモロコ復活の為に大切な要素が、多数記載されています。

 

今回のような前向きな調査に、釣り人の目線が今後もお役に立てるなら、素晴らしいと思っています。これからも先達の教えに学びつつ、いろんな釣り調査をどんどんやっていこうと、あらためて思いました。

 

馬渕氏は昨年も『魚類学雑誌』に、「琵琶湖流入河川・丁野木川の人工護岸支流におけるホンモロコ・ニゴロブナ・在来コイの産卵:産着卵の DNA 種判別にもとづく知見」という論文を発表されていて、そちらも非常に興味深い内容。最後の提言の部分には、深い共感を覚えました。

 

興味がおありの方は、どちらの論文も、ぜひ読んでみてください。

 

※かなり嬉しかったので、御報告させてもらいました!